「加納 光」の Blog
「マーケティング」に関するメモ
2016.05.16
アルテ
By Kanou Hikaru
「消費動向の変化」
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いわゆる「消費者」といわれる「平均的な方々」の「買い物に対する意識」が変わってきているようです。とりあえず その場だけで済ませる 安い物・・・ ではなく「大切にずっと使える良いもの」という買い物のしかたに少しずつ変わってきているようです。
なんで、そんなことが言えるんですか? なんて 聞かれそうですね。それは「女性の買い物のしかた」が変わってきているからです。数年前まで考えられなかったような変化を見つける。多くの人が「その売場」で「新しいトレンドの商品」を買い始めている様子を確認したら、そういう予測が立てられます。
ここで、みなさんにご理解いただいておきたいことは「ブーム」と「トレンド」は違うということ・・・ ブームって「一発ドカン」でハイ終了ぉ〜♪♪ ってノリの動きです。トレンドっていうのは、数年かけて ジワッと動き始めて、ジワッと続いていくもの・・・ だからトレンドを読まなきゃ売れる商品は作れない。
たとえば、流通業の仕事をしている人は 1年間を52週で考えるんです。この週に、毎年 何が売れる・・・ それを把握して、売れる物を売れるように、売れる時期にお店に並べる・・・ 私も 長い期間、そういう仕事に携わってきていますから、5月の15日ごろなら ○○売場に行けばトレンドがつかみやすい・・・
そういうことを理解しているわけです。で、この週末にチェックしたのが「傘」です。ご婦人物の「傘」・・・ こういう商品は、婦人雑貨を扱っている「雑貨店」や「テナントビル」「百貨店」などに行けば お客さんも しっかりと集まって、あれにしようか? これにしようか? と迷っている。
で・・・ レジにどんな商品を持って行っている人が多いんだろう? ってジーッと観察しているんです。「誰かにプレゼントを買いに来た おじさん」って雰囲気を出しながら、これにしようかなぁ? あれにしようかなぁ? と迷ったフリしながら、傘を買う人たちを観察するわけです。
一昨年、去年くらいから 傘の値段が少しずつ上がってきているんです。1万円くらい〜1.5万円くらいの傘を買う人が増えてきています。小金持ちの人たちは2万円くらいの傘を買ったりしています。数年前からは 考えられない動きです。傘に、そんなにお金をかけるなんて・・・
それらの傘を「プレゼントで買っちゃおうかなぁ?」って顔をして、実際に色々触ってみると「ファッション化のための高機能生が満載」って感じなんですね。いわゆるイタリア語でいう「アルテ」という考え方です。「美しさと機能は同居する」という レオナルド ダビンチ の哲学と言われる あの考え方・・・
それを、どう「日本人らしく表現していくか?」というのが、どうやら これからの「もの作りのトレンド」になってきそうですね。鍋や家具、自動車・・・ そういうものに絞って イタリア製のものに買わなくても触れる。買えるものであれば買う・・・ そうするのが商品開発に携わる人間の今後の動き。
イタリアの職人の「アルテ」・・・ これが どうやら当面のトレンドになってきそうな予感・・・ もう少し 調べてみる価値はありそうですが、身近なもので触れるものがあれば、イタリア製の商品に どんどん触れておきたいと思っています。わからない人は 調べてみてください。レオナルド ダビンチの感覚・・・ アルテ・・・
この感覚が わかってから 宮崎駿さんの映画「紅の豚」を見直すと、ホントに 宮崎駿って 映画監督が どれだけ 素晴らしい映画作品を作ったのか もっともっと 理解できるのではないか? そんな風にも思います。
ホンキで売上を上げたいのであれば、ここに紹介した市場調査の法則をゆっくりと読んでいただければ・・・ そのように思います。ホンキで解説していますから、とっても長文ですよ・・・
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