「加納 光」の Blog
「ふと感じたこと」
2016.02.01
大人の責任
By Kanou Hikaru
上司も悪いが、あなたも悪い。
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50代なかばの「コンサルタント&ビジネスセミナー講師」を仕事にしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。
「だって、○○だったから」「私は悪くありません。なぜなら・・・」と「イイワケばかりする人」がビックリするほど増えてきているように思います。こういう人が年々増殖していることを不思議に思っていました。
28歳から「伊吹 卓(いぶき たく)」というコンサルタントを師と仰ぎ25年がたちました。およそ、人生の半分を「伊吹 卓」の背中を追いかけてきたことになります。その「伊吹 卓」という人は「アサヒスーパードライの開発指導」をしたことで有名なコンサルタントです。
この「伊吹 卓」という人もまた、アメリカ人のデザインプロデューサーである「デザインの神様」と言われた「レイモンド・ローウィ」という人に弟子入りし、師の背中を長年追い続けてきた人です。
「師匠の言うことは、弟子の自分が間違っていると思うな。師匠が間違っていると思っているのは自分のレベルが、あまりにも低い証拠だ」という考え方で、師の背中を追いかけ続けた人に弟子入りしたわけですから、私もまた「師匠の得たものは全て正しい」と思い続け実践研究を続けてきました。
実践研究というのは「大元の大師匠」である「レイモンド・ローウィ」という人物が「徹底した現実主義者」であり「理論は後付け」と考えていた人だったため、私の師の伊吹も「現場」「現物」「現実」にコダワリ抜いた事実研究を50年も重ねて来たのです。
単純に、レイモンド・ローウィという天才デザイナーが40年「必ず売れるデザイン開発」を研究し、そこに伊吹卓の「本当に売れるようになるための研究」が50年加わり、さらに若輩ながら私の研究が25年分加わって、今の「私たち」がいるわけですし、それだけの「積み上げ」があります。
どんなに凄い学者先生が「これこれ、こういう理論で・・・」と説明していようが「事実がこうなのだから、事実のほうが正しいに決まっている」というのが大師匠、師匠、そして私の感覚です。
諸々の研究を合算した結果「売れる商品」「売れる営業戦略」といったものを組立てようとする前に「売れる商品を作れる人を育てる」「売れる営業マンを育てる」といったことが大前提だということがわかってきました。
そこから、私たちの「人が変わるための研究」が始まったのです。そういう意味で、私たちは「人」に興味を持ち続けています。ですから「イイワケをする人」には、必ず「共通項がある」と考える。それが私たちの流儀なのです。
「共通項」は「共通点」とは大きく意味が違っています。100人「そういう人」がいた時に80%以上の人全てが持ち合わせている「条件」を、私たちは「共通項」と呼んでいます。「イイワケをする人」が気になったら、とにかく「イイワケをする人ばかり」を追い掛け回して「共通の条件」を探していくのです。
50代の「なかば」となり、大師匠、そして師匠の研究のバックボーンがある上で、最近、発見したことがあります。それは「イイワケをする人」は、ほとんどの場合「先輩や上司を信用していない」ということ。そして、自信を無くした人の先輩や上司には同じ共通項があるということ。
結論から言えば、イイワケをする人も悪いのです。しかし、その責任は40%くらい。あとの60%は先輩や上司・・・場合によっては親や学校の先生に問題があるということがわかってきました。ここでは先輩や上司、親や先生をまとめて「大人」と呼び、自信のない人を「子ども」と呼ぶことにしたいと思います。
「子ども」の自信を奪ってしまう「大人の特徴」は2つ「約束を守らない」ということ。そして「どういう結果が出たのか」ばかりにこだわり「ならば、どうするか」と考えて「とっとと次の行動に移らない」のです。「子どもの自信」とは「大人への信用や信頼」です。
つまり「イイワケをする子ども」は「イイワケ」を通して間接的に「自分の身近にいる大人を信用できない」と言っているのです。ですから、そういう「子ども」が育ってしまう責任の60%は「大人にある」と言えるのです。
残りの40%は「子ども」に責任があります。なぜなら「信用できない大人から、自分の意思で離れようとしていない」からです。信用できる大人は、陰口を言いません。その代わり、面と向かって注意をします。自分の痛いところをズバッと指摘してきます。しかし、そういう大人は「信用できる」のです。
客観的に言えば、その責任は「50:50」なのかもしれません。私が「大人のほう」に含まれるため、少し自分に厳しくいたい・・・ そう思って、大人の責任のウェイトを重たくしている気もします。とはいえ、全て大人が悪いというわけではないのです。そこはキッパリ言い切りたいと思います。
社会人になった人が「イイワケ」をすると、ロクなことがありません。仕事は「信用と信頼」があって成り立っています。そもそものボタンの掛け違いは「約束を絶対に守る」という意思があるかないか・・・というところから生まれます。「どうなったか」という結果にばかりこだわるところから生まれます。
とにかく「イイワケするクセ」がクセになっているとロクなことがありません。仕事にしろ恋愛にしろ、ハッピーエンドを向かえることができない悪循環にハマってしまうからです。この悪循環を断ち切るには「約束を絶対に守る大人」と一緒に過ごす時間を増やす以外にありません。
人間、同じ空気を吸っていると「笑いのツボ」が同じになります。「イイワケをしない、自信のある大人」と同じ空気を長い時間吸っていれば、どんどん自分に自信がついてきます。
とにかく、こういう風に「何もかも、ついイイワケそしてしまう人」に気をつけて欲しいことがあります。それは、どんなことでも「約束をしたら、絶対に守り抜く」「できない約束は、絶対にしない」と決めて行動することです。
うまく行かない時は「いい顔をしようとテキトーな返事をすると、悪循環にハマっていく」と考えること・・・ これさえ注意しておけばドツボにハマってしまうようなことはありません。そして、こういう習慣を意地になって続ける人を「信頼のおける人」というのでしょう。
・・・というのが「50代なかばの おっちゃん」が25年間「多くの成功者の特徴」を研究し続けて見つけた「誰もが成功する秘訣」だったりするのです。試行錯誤の実験で確認してますから、けっこう当たっているんですよ。
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