「加納 光」の Blog
「マーケティング」に関するメモ
2016.05.21
商品開発
By Kanou Hikaru
「ブラックホール商品」
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ある大学の先生が、こんなことを おっしゃっていました。「本当に理解している人は、小学校5年生にも理解できるよう、かみ砕いた説明ができるものだ。
本当に理解していない人ほど、小難しい話を、小難しい言葉を使ってしたがる。世の中の真理とは、そういうものです。」
この話を聞いて、心の底から「なるほど・・・」と思ったものです。確かに「マーケティング」というものを書籍やインターネットで書いてあるものを読むと「小難しい話が、小難しい言葉で書いてあるものばかり」です。
なんとか ならないものか・・・と 頭をひねっている毎日です。
そういう理由で、できる限り かみ砕いて・・・ マーケティングというのは「経費を下げながら お客さんを増やすための すべての行為」と表現しておきたいと思います。
その中には「お客さんを集める広告」「お客さんからの評判を上げるサービス」「お店づくり・カタログづくり」「売れている人気商品を集めること・作ること」・・・ これらすべてが含まれます。
逆に言うと「これら全てを揃えること」を「マーケティングと言うのだ」と置き換えても良いような気がしています。
広告だけで何とかなるものでもなく、サービスだけ何とかすれば良いものでもなく、お店やカタログを良くすれば良いものでもなく、売れている商品を準備するだけで良いものでもなく・・・
結局、すべてが揃わなければ「経費を減らしながら お客さんを増やすこと=マーケティング」にならないのです。
今回は、その中でも、トクに商品を作るメーカーとしての「商品づくり」に焦点を当てた話を紹介していきたいと思っています。
よくある話が「開発商品のブラックホール」という話・・・ 爆発的に売れる商品が世に誕生した時に、大きく2つのケースが生まれます。
「1つの商品」だけが先行して爆発的に売れている状態の中に、随分と遅れて「2番煎じの類似商品」「3番煎じの類似商品」が生まれて来ることがあります。
2つめのケース・・・ 「1つの商品」が爆発的に売れはじめた時に「似たような競合商品」が間髪入れずに登場し、この「1番と2番」が話題となる・・・
そこから随分と遅れて「3番煎じの類似商品」「4番煎じの類似商品」が生まれてくる・・・ というケースです。
ここでいう「随分と遅れて生まれてきた類似商品」のことを、私たちは「ブラックホール商品」と呼んでいます。世の中は「情報化社会」・・・
最近は、業界、あるいはライバル企業同士の情報は、インターネットや専門誌から、かなりのものが入手できる時代です。
「バカ売れ商品」が生まれる度に「今では、この業界では、この成功パターンに追従しなければ、成功の道は存在しない・・・」といった「誇大ニュース」が、あちらこちらで流れ、その業界の人の耳に入ってくるワケです。
面白いもので、日本の企業というものは、とにかく「成功している同業者の やり方」を徹底的に学ぼうとします。
その結果、あまりにも熱心に「近日の成功パターン」を学んだことで、その成功者の理論にハマってしまいやすいのです。
そして 必然的に、とにかく「その成功パターンに続け」という流れになってしまいます。ヒット商品が登場し、間髪入れずに追従できた場合を除き、随分と遅れて そのパターンにハマった商品が売れることはありません。
売場を見ると「成功商品のソックリ商品」が、ぞろぞろと登場することになりますが・・・
随分と遅れて世の中に送り込まれた商品は「インチキ商品」「3流商品」にしか見えないのです。これを、私たちマーケティングの専門家は「商品開発のブラックホール現象」・・・
それらの商品を「ブラックホール商品」と呼ぶことになるのです。
具体的な事例を挙げようか・・・ と 随分 迷いましたが、やっぱり、やめておくことにします。こういう「ブラックホール商品」は、食品スーパーやドラッグストアに行けば、どれだけでも見つけ出すことができるからです。
私たち マーケティング コンサルタントの仕事は「売れないものには、一円も投資しないように・・・」とアドバイスをすること・・・
結局、出遅れて 何かを作ろうとすればするだけ ブランドパワーが落ちます。評判も落ちます。なので「出遅れたのなら、諦めましょう」・・・ とアドバイスをする・・・ということになります。
こういう話をすると「マーケティング コンサルトは、何も仕事をしていないじゃないか」と疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。
作ってもロスにしかならないものを「ロスにしない」という選択は、ムダな経費を使わないことなのです。
みなさんに お役に立てる形で 今回の投稿をまとめるとすれば・・・「出遅れたら、諦めて切り捨てる勇気を持ってください」・・・ という話になるだろうと思います。
そこで「業界専門メディアの 大騒ぎ」に乗っかってしまっても、ひとつも良いことは生まれないのです。
ホンキで売上を上げたいのであれば、ここに紹介したノウハウの詳細をゆっくりと読んでいただければ・・・ そのように思います。ホンキで解説していますから、とっても長文ですよ・・・
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