「加納 光」の Blog

「マーケティング」に関するメモ




2016.05.26

ブランド

By Kanou Hikaru


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イメージ
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「ブランディングの意味」

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業績が上がらない・・・という人が大勢います。「我が社の業績が上がらない」という人に「どうして売上が上がらないのでしょう?」と聞くと、決まって「我が社のブランド力が弱いから」といった答が返ってきます。

そこで「あなたが何をすれば、あなたの会社のブランド力が上がりますか?」と質問することになります。

しかしながら、この質問をすると決まって誰もが「・・・・」とフリーズしてしまうのです。結局「ブランド力が弱い」というのは「代替え案のないディスリスペクト(モンク)・・・」

今風で言う「ディスっているだけ」・・・ 幼稚園に通っている幼い子どもが「お前の母さん、でべそ!」と言っているような話でしかないのです。

何事も同じです。ディスっている人に「代替え案」があれば、それは最終的に「戦略」「対策」「改善策」になり得ます。議論が成立します。折衷案も生まれて来ます。とても生産的です。

しかし「代替え案」がないまま「ブランド力が弱いから」と ディスっている場合・・・ それは、幼稚園に通っている幼い子どもが「お前の母さん、でべそ!」と言っているレベルの話と何ら変わらないのです。

「リアリティのある代替え案を出した上で、議論を投げかけているのか?」というモノの見方をしていると、ちまたで流れている色々なニュースの本質が見えて来ます。

政治家の話、インターネット上のニュース、マスメディアが発信する情報、コメンテイターや評論家の意見・・・ 

冷静に話を読んだり聞いたりしていると「おまえの母さん、でべそ!」と ディスっているだけの話かどうか? が 瞬時に見抜けるのです。さて、話を戻しましょう・・・

「ブランド」「ブランド力」「ブランド戦略」・・・ と、色々な言葉が「ちまた」で使われているようですが、「ブランド・・・」という言葉を使う人たちに「ブランドって何でしょうね?」と質問をすると、決まって誰もが「・・・・」とフリーズしてしまいます。

結局、何だかわかっていないまま使っているだけ・・・

「ブランド」という言葉を辞書で調べると、こんな感じになります。

財やサービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。当該財サービス(それらに関してのあらゆる情報発信点を含む)と消費者の接触点(タッチポイントまたはコンタクトポイント)で接する当該財サービスのあらゆる角度からの情報と、それらを伝達するメディア特性、消費者の経験、意思思想なども加味され、結果として消費者の中で当該財サービスに対して出来上がるイメージ総体。

結局「イメージのこと」でしかありません。そして「イメージ」という言葉の意味を辞書で調べると、こんな感じになります。

何かの物体、出来事、または情景などを知覚する経験に極めて似通った経験であるが、対象となるはずの当の物体、出来事、また情景が感覚において現前していないような経験を言う(McKellar, 1957年、Richardson, 1969年、Finke, 1989年、Thomas, 2003年)。

マーケティングの世界において「ブランド戦略」は、かつて「イメージ戦略」と呼ばれていました。マーケティング戦略における「ブランド戦略=イメージ戦略」には3つの方向があるとされています。

「アイテムイメージ強化」「企業イメージ強化」「シリーズイメージ強化」の3つです。

アイテムイメージを強化する・・・ というのは「売れる商品のイメージをガンガン広めていく」というもの。商品のイメージが強くなれば、ブランド力が強くなる・・・という戦略。

有名な成功例は、恥ずかしながら我が社が かつて開発指導をおこなった「アサヒスーパードライ」などが、その好例であると言えます。

企業イメージを強化する・・・ というのは「高級商品を提供している会社のイメージをガンガン広めていく」というもの。企業のイメージが良くなれば、ブランド力が強くなる・・・という戦略。

有名な成功企業は「ルイヴィトン」「シャネル」「資生堂」などが、その好例であると言えます。

シリーズイメージを強化する・・・ というのは「そのシリーズ商品を提供している会社が、そのシリーズ商品のイメージを強めていく」というもの。

シリーズ商品のイメージが良くなれば、同じシリーズの商品が登場しても、売れる可能性が高くなる・・・という戦略。

有名な成功例は「缶コーヒーのジョージア」「ペット飲料の午後の紅茶」などが、その好例であると言えます。

最も有効的な戦略は「アイテムイメージ」を強化すること・・・だと言われています。その部署の社員全員が「売れる商品を作る」ということに取り組んでいくこと・・・というシンプルな企業戦略に従事すれば良いからです。

そのため、1つの会社が「多くのアイテム ブランド」を構築することも少なくありません。

有名な企業は「P&G」です。「パンパース」「パンテーン」「SK-II」「ウィスパー」「ファブリーズ」「レノア」「アリエール」「ボールド」「Joy」「h&s」「ウェラ」「マックスファクター」「ギャレット」「ブラウン」・・・といったブランドを展開しています。

こういう企業戦略を「タケノコ戦略」と呼んだりします。多くのブランドを展開するも、結局「根っこ」がつながっている・・・ というものです。

これに対比して「杉の木戦略」と呼ばれるものが「資生堂」などが展開している「SHISEIDO」という企業そのものを強く打ち出す「企業イメージ強化策」です。

そして、もうひとつ「鈴なり ひょうたん戦略」と呼ばれるものがシリーズ戦略です。先ほども紹介した「缶コーヒーのジョージア」「缶コーヒーのBOSS」「ペット飲料の午後の紅茶」などが、その好例だと言えるでしょう。

ジョージアの新商品・・・ という打ち出し方で、新商品を安価で市場定着させる戦略なのです。

いずれにせよ、自分の勤める会社がどの戦略をとっているのか? それがハッキリすれば、自分が何をすれば良いのかはハッキリしてきます。

自身が「売れる商品づくり」にかかわっているのか? 「いちいち 顧客が感動する対応」をして「素晴らしい会社であること」を証明すれば良いのか? シリーズ商品を強く展開すれば良いのか? 

どの戦略であるにせよ、すべての社員がブランドを強くしようとしなければ 企業 そのもの の業績が上がることはないからです。




ホンキで売上を上げたいのであれば、ここに紹介したノウハウの詳細をゆっくりと読んでいただければ・・・ そのように思います。ホンキで解説していますから、とっても長文ですよ・・・

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まず 売れる人を 育てる
それが 成功の秘訣


 
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