「加納 光」の Blog
「ふと感じたこと」
2016.02.16
修 行
By Kanou Hikaru
プロの技
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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。
人間、誰しも失敗することはあります。トクに「仕事」は「プロとしての技術修得」が基本です。物作りは当然ながら技術です。さらに、電話での受け答えも技術、営業も技術、商品やシステムを開発するのも技術です。技術の修得には練習は欠かせません。
「技術の修得」というと難しく聞こえるかもしれませんが、自転車に乗れるようになるのだって技術ですし、ピアノが弾けるようになるのも技術です。技術を修得するための「裏技」や「お手軽テクニック」といったものは、この世に存在していません。
誰もがオリンピックで金メダルが手に入る「超お手軽テクニック」などが存在したら、バカらしくてオリンピックを観て盛り上ることもなくなるでしょう。誰もが突然、料理名人になれる「裏技」が存在したら、レストランや居酒屋は、この世の中に存在しなくなりそうです。
学校の勉強と仕事が違っているのは、学校の勉強は「理解したり、暗記したりすること」が基本になっていて「わかるレベル」でOKだったことに対して、仕事は「理解なんてしなくとも、技術が備わっていて、臨機応変に対応できさえすればOKだということです。
自動車が動く構造を理解する必要があるわけではなく、上手に自動車を運転できる技術さえあれば、それで事足りるということ。決定的な違いは「わかる・おぼえる」という言葉の意味が、仕事では「わかる」=「修得する」、「おぼえる」=「技術を身に付ける」という風に使われていることです。
ですから、仕事で「わかったか?」と質問された時の真意は「技術を修得する気になったか?」もしくは「技術を修得できたか?」となりますし、「仕事を覚えなさい」は「技術を練習しまくって身に付けなさい」という意味になります。
自転車に乗れなかった人が、自転車に乗れるようにと練習をする。誰もが何十回、何百回と転びながら「自転車に乗る技術」を身に付けます。練習中に、一度も失敗しない人などはこの世に存在しないのです。つまり、仕事を覚えるというのは「練習中に失敗する前提」で成り立っているのです。
ものすごく「カン違い」をしている人は、「仕事の依頼」と「学校の宿題」が同じ・・・そういう風に考えているようです。この2つは、全く別のものです。学校の宿題は、ギリギリになって「自分なりに自分でやればOK」ですが、仕事の依頼はカンニングをしながら期限までに必ず合格点に達していなければならないのです。
学校でのカンニングは処罰対象です。しかし、仕事でのカンニングは義務。絶対に「自分より上のレベルの人に指導いただきながら、技術を修得しながら、期限までに練習しまくって、失敗しまくって完成させなければならない」のです。仕事の依頼1つに身に付けるべき技術が1つ・・・
そうやって「プロフェッショナルな技」を1つずつ身に付けていくのが仕事です。仕事はマニュアル通りには行きません。すべてが「プロフェッショナルな技を持った人の反射」で成り立っています。いちいちシロウトではできないレベルの技術で対応ができるから「お金がいただける」のです。
仕事を身に付けるには練習が必要になります。「仕事を10日で覚えなさい」という指示があった時は「最初の3日」で自分なりにやってみて「4日目」に上司や先輩の指導を受け、自分に足りない部分の練習方法を指導いただく。残り6日で練習して、アドバイスをいただいて、練習して、アドバイスをいただいて・・・
これが「仕事を覚えるためのルール」です。「練習」をする前から「どうのこうの」と「質問というタテマエの練習拒否のモンク」を言いたがる人も多いのですが、それは「職務放棄」とみなされるのが仕事の世界です。なにせ「プロの技」を身に付けることが大前提なのですから。
何だかよくわからないけれど「失敗が続いて自信がなくなった」とか「自分には何も才能がないのかもしれない」と、仕事で落ち込んでばかりいる人が、やらなければならないことは「練習」・・・たったこれだけです。
失敗した時は「自転車に乗る練習をした時も、いっぱい転んだなぁ」と練習して克服できた頃の自分を思い出す・・・ これさえ注意しておけばドツボにハマってしまうようなことはありません。そして、こうやって技術を積み重ねることを「仕事を覚える」というのです。
・・・というのが「50代なかばの おっちゃん」が25年間「多くの成功者の特徴」を研究し続けて見つけた「誰もが成功する秘訣」だったりするのです。試行錯誤の実験で確認してますから、けっこう当たっているんですよ。
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