「加納 光」の Blog

「マーケティング」に関するメモ



2016.06.05

商人道

By Kanou Hikaru

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「マーケティング」の源流

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今から300年以上も昔、江戸時代から「お客さんが買いたくなる気持ちとは?」といったことを研究してきた日本の「商人たち」・・・ 

アメリカで「マーケティング」というものが本格的な形で誕生したのは1950年代と言われていますから、その差は250年以上ということになります。
 
日本において「日本のマーケティングの原点」と呼ばれているものが、西暦1700年ごろに、京都にいた経済学者「石田梅岩」によって説かれた「石門心学」だと言われていますが、その「石門心学の原点」は「近江商人の近江商法にある」と言われています。
 
そもそも、なぜ私が「近江商人の商法」に興味を持ったのか? と思い返してみると、私が 就職した「西武グループ」が近江商人の系譜だったからだと思います。

他にも伊藤忠、丸紅、東洋紡、日本生命、ワコール・・・ 近江商人の系譜企業は たくさんあります。
 
近江商人といえば「てんびんの詩」という教育用の映画が経営者の間で非常に有名です。三部作になっているのですが、ほとんどの経営者が第一作目を見て涙を流すと言います

。作品の内容についても紹介したいのですが、他に紹介したい情報があるので、ここでは割愛・・・
 
近江商人について、また、近江商人の商法について色々と調べていくと、必ずといって良いほど「青い眼の近江商人」の存在に行き着きます。

キリスト教の伝道者であり、建築家として有名な方・・・「ウィリアム ヴォーリズ」という方です。
 
この方は「近江兄弟商会」という「メンタームの販売会社」を立ち上げた人・・・ 詳しくご存知のない方は「近江兄弟商会」といえば「近江にある兄弟で運営している会社」とイメージしがちですが、そうではありません。
 
近江に存在しているキリスト教の精神で「人類皆兄弟」のポリシーで運営していく会社・・・ そういう意味で「近江兄弟商会」という名前になったというからビックリです。

そして、このウィリアム ヴォーリズという人が日本で初めてサナトリウムやYMCAを立ち上げています。
 
建築家としても有名です。私は百貨店勤めをしていましたから、やはり最初に「大丸の心斎橋店」を紹介してしまいますが・・・ 

山の上ホテルや、明大のチャペル、同志社大学、神戸女学院、関西学院大学の時計台・・・ などなど、紹介しはじめたらキリがありません。
 
おっと・・・ 話を、近江商人に戻しましょう。近江商人の原型スタイルは「行商」です。行商というのは「小売り業と物流業」を合わせ持った形のことを言います。

当時、近江商人が行商で扱っていた商品は「木綿の着物」「脚絆」「足袋」「草履」・・・
 
こういうものを仕入れ「天秤棒1本」を使って諸国を回遊したわけです。主に上方の嗜好品を地方に持ち込む・・・ その帰り道に地方の産物を上方に届ける・・・ 

こういう「行ったり来たり」の商売を「近江商人の のこぎり商法」と呼んでいたようです。
 
こういうことを調べれば調べるほど面白いことが解ってきます。商人「1人」で扱っていた品目は、なんと数百アイテム・・・ 

これが「商家」単位で勘定すると、なんと数千から数万アイテムという話になるからビックリです。まさに「歩く商社」・・・
 
「往路帰路のくまなくを駆使すべし」・・・ という方針で全ての行商人が動いていたようです。近江から「伊藤忠」「丸紅」という商社が生まれたこと。

着物を商いの中核に置いていたことから「東洋紡」や「ワコール」が生まれたこと・・ いちいち納得せざるを得ません。
 
私は、西武百貨店が「月賦の緑屋」を吸収合併した1980年に入社しました。

1983年に売上日本1を実現し、1994年ごろまで一斉を風靡した西武百貨店は、私が退職した数年後の 2001年以降に完全に崩壊の道をたどったわけですが・・・ 

私は、その絶頂期に色々と貴重な体験をするチャンスを得ることができました。
 
思い返してみれば、これが私の「現在の財産になっている」と思えることばかりです。たとえば、近江商人の「のこぎり商法」から生まれた西武グループがとった戦略が「無印戦略」です。

基本的に「東京のファッション情報を地方に届ける」という形で拡大していった西武百貨店でしたが・・・
 
その一方で、地方の名もなき商品でありながら、いちいち「美味しい商品」を仕入れ、都心部で「無印」というブランドで逆に都会で販売していく・・・ 

こうやって事業が拡大していったのが「無印良品」でした。これぞ、まさしく「のこぎり商法」の発想です。
 
さらに言えば、元は「西武鉄道グループの事業部」からスタートした「西武流通グループ」・・・

その元来の「鉄道」にしても「秩父」まで「都会の こやし」を運び、その「こやし」を使って作られた野菜や米を「都会」に運んで販売するという「のこぎり商法」からスタートしていたのです。
 
現代社会では「ロジスティック」といったりしますが、正直、私は、この言い方は好きではありません。

戦争の時に「軍」が「軍需品、補充員」を戦地に送り、死傷者や損傷兵器を戦地から本国に送り返すという意味合いが強い言葉だからです。
 
もうひとつ「ロジスティック」に似た言葉に「マテリアル ハンドリング」という言葉があります。これは、荷役・包装・保管などの機能を合理化して、運搬に備えることです。

このことに関しては、日本は天才的だと思うところが多くあります。
 
それは、300年以上も昔から「近江商人」が多くの商品を行商するために作った智恵が、歴史と共に、色々な形で応用されているから・・・ 私は、そのように思っています。

そういう「先達の智恵」を探しに近江商人に資料館などに足を運ぶと 本当に面白い・・・
 
これを、どのように応用するか・・・ という話になるのですが、それは個人個人の普段の行動からスタートすべき・・・ 私は、そのように考えています。

ちょっと出かけるなら「ついで」に「あれ」と「これ」と「それ」も済ませてしまう・・・
 
時間も労力も「あまり変わらない」のであれば、「時間」と「労力」をムダにしないように誰もが動く・・・ そこに「日本人の賢さ」が存在している・・・ 私は、そのように思っているのです。




ホンキで売上を上げたいのであれば、ここに紹介したノウハウの詳細をゆっくりと読んでいただければ・・・ そのように思います。ホンキで解説していますから、とっても長文ですよ・・・

「商売上手の共通項紹介 シリーズ投稿」

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