「加納 光」の Blog
「ふと感じたこと」
2016.03.09
信じる
By Kanou Hikaru
手抜きする より 達成する方が ラクだし 楽しいぞ
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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。
いつも成功ばかりしている人と、いつまでも成功できずに一生を終える人がいる・・・ そんなカン違いをしている人も大勢いらっしゃるようですが、人間の心は、そんなに強いものではありません。勝ち癖がついている人の心だってモロいのです。
誰もが負けた瞬間、自分に対して優しく、甘くなり「イイワケ」を考え始めるのです。誰もが1度目の負けは「悔しい」のです。次回は・・・とガンバります。しかし、その「悔しい気持ち」が2度、3度と負け続けているうちに薄まっていきます。
「精一杯やれば良いんだ」「自分の限界は、このアタリだろう」と「負ける前提」で考え始め、負けるための行動になっていきます。ここなんです。この2度目の負けの後・・・3度目の勝負で「勝者」となるか「敗者」となって「悔しさ」をマヒさせていくのか・・・
最後の最後、本当にギリギリのところまで「諦めない」という気持ちを持ち続けることができるのか・・・ そこで「負けて得られるものなど無い」「負けて泣こうなんて思わず、どうせ泣くのなら勝って泣くんだ」・・・ そう思えるかどうかが最後の分かれ道になるのです。
私のセミナーに参加する人の多くは、最初のうちは私が厳しいと言います。「負けグセ」がついていようと、ついてなかろうと、私は、この「悔しいという気持ち」を思い出して欲しいと思って対応しています。何より「その人にできない課題は出さない」という方針を私は貫いています。
「普通の人が100やるところは、あなたも100やろうよ」と言い続けます。ほとんどの人が「やればできる課題」しか出さないからです。ところが、負けグセがついている人ほど「70点が合格ラインかもしれないけれど、60点で許して欲しい」と言うのです。そのうち「講師が厳しい」とスネ始めます。
そういう人がスネようが、私は方針を変えません。「みんなが100やるところは、あなたも100やろう。できないハズがないんだから・・・」で通します。なぜ、そこまでするのか? と質問をしてくる人もいらっしゃいます。答は単純明快です。私は、その人を「一人前扱い」しなければ失礼だと思っているからです。
そうこうしているうちに、数ヶ月がたち・・・ 自分が60じゃダメか?とグズっているうちに、自分よりもパッとしなかった人が「勝者のごとき晴れ晴れとした顔」で「100やったぞぉ〜っ」と大喜びを始めます。私は「だれもが100できることは、100やろう」と、イイワケをする人ほど一人前扱いすることに徹します。
おもしろいもので、そうこうしているうちに「何とか60で許してもらえないか?」と言っていた人が、自分もやらなきゃ本当にダメ人間になってしまうかもしれない・・・と思ってしまうらしく、気づいた時には「100やったらできました」と報告をしてくれるようになるのです。
大人は大人で色々な言い分があると思いますが「みんなが100やることは、だれでも100できる」と「若い人の中に眠っている能力」をトコトン信じる大人が随分と減ってしまったように思っています。「だって、この人は○○だから・・・」と「負けグセの正当化」を大人が始めてしまう人の増えてきたこと・・・
申し訳ありませんが「半人前」として扱えば、誰だって「半人前の仕事」をやっておけば良いと思い込むようになります。若い人の眠っている才能を信じない人に限って、若い人がリストラされてしまっても知らん顔をして「この仕事に むいていなかったんだろう」などとテキトーなことを言います。
こんな都合の良い話はありません。そして、そういう大人ほど、若い人に対して「甘い言葉」を投げかけるのですが、その甘い言葉と引き換えに、本人のいない場所で「陰口」を叩きまくります。若い人は、ここのところを見極めなければならないのだろうと思います。
あなたに対して「厳しい言葉」を投げ掛けてくる大人は「陰口」を言いません。「あなたに嫌われても、あなたを守り抜く」と決めている大人は、陰口とは逆の「おもてグチ」を叩きます。そういうことは、居酒屋にでも一緒に行けば一発で見抜けます。
悪口・・・トクに陰口が嫌いな「おせじ」も「へつらい」も嫌いな大人は、酒を飲もうが酔っ払おうが、徹底して「陰口」を言おうとしません。「目の前にいない人の陰口は言いたくもないが、目の前にいる人に対する注意はアドバイスだ」という信念を徹底的に貫いているからです。
逆に、あなたに対して「甘い言葉」を投げ掛けてくる大人は「陰口」が大好きです。「誰からも嫌われないようにしよう。そして、自分さえ良ければ、それで良いじゃないか・・・」などと思っている大人ほど、居酒屋で「そこにいない人の陰口」を酒の肴にして盛り上ったりするものです。
自分は正しいが、あいつは間違っている・・・と本人に対しては、絶対に直接「言えないこと」を、本人のいないところでブツブツ言って、いざ本人を目の前にすると手のひらを返したように「あなたの言う通り」などと同調したりするのです。そういう人は、間違いなく「あなた」に対しても同じように陰口を叩いてます。
負けグセをつけてしまうのか、やるべきことをやるのか・・・ この差は「紙一重」でしかありません。繰り返しますが、人間の心は誰しも強くなどないのです。願わくば「おせじ」も「へつらい」もない「あなたを徹底的に守ろうとしている厳しきアドバイスを直接くださる先輩や上司」との距離を自分から置かないようにしてください。
大人の世界は「保護者同伴の世界」とは完全に違っています。あなたが「その仕事ができるようになること」が大前提の「自己責任の世界」です。合格ラインを自分の都合で変えることなどできません。そして「誰もが越えている合格ライン」を自分のチカラで越えなければ生き残れない「できてなんぼの自己責任の世界」なのです。
この話・・・ 周りの大人たちからの信頼をなくした体験があり、自分を徹底的に一人前扱いしてくださる「厳しい態度の心優しい応援者」の存在があって立ち直ることができた・・・という経験のある大人にしか共感できない話かもしれません。しかし「いいね!」をクリックする大人がいらっしゃった時には「このおっちゃんの話・・・まんざらウソでもないんだ・・・」と思ってください。
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