「加納 光」の Blog

「ふと感じたこと」




2016.03.13

平等と公平

By Kanou Hikaru


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男女雇用機会均等法についての私見


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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。

「男女平等」という言葉があります。時代をさかのぼって考察すると「男女」が「同権」でなかった時代には、確かに多くの問題があったことが見受けられます。「男女」が「同権」で「平等と呼ばれるように」になった・・・ これは、まさに「封建制度」の悪しき風習を断ちきることにつながった大変革でした。

最近では「男女雇用機会均等法」なども成立し、ますます「男女同権」「男女公平」に拍車がかかっています。確かに、これはこれで良いことだと思います。しかしながら、この「男女同権」「男女公平」という考え方の意味をカン違いして捉えてしまい、悪循環に陥っている人も少なくありません。

男女は同権・・・これは人権の話ですから、私も大賛成です。しかしながら、男性と女性は骨格も身体の構造も、もっと言えば脳の機能構造までもが違っています。それを「平等だ」と言ったところで話は前に進みません。結局のところ「男らしい男」と「女性らしい女性」がモテている現実があります。

確かに、理想を言えば「同じ」であるにこしたことはありません。しかし、現実問題「男と女性」は違っているのです。「平等」と「公平」・・・似ている言葉ですが、その本質は全く違っています。確かに、言葉の真意を追求していけば、正しい表現なのですが、使っている多くの人が間違って使っているのです。

「平等」という言葉を使う人ほど「自分は他人ほど努力をしていないけれど、他人と同じだけの何かを平等によこせ」と騒いでいる人が随分と増えているように思います。元々の「平等」は仏教用語だったそうで、「平等」の反対は「差別(しゃべつ)」というのだそうです。

「平等」は「人と人がお互いを支え合う」という意味。もっと言えば「困っている人がいたら手を差し出そう」という意味です。逆に「差別(しゃべつ)」は「自分は自分、他人は他人、他人が困っていようが知ったことじゃない」と考えて行動すること。

つまり「男女平等」というのは「男性は男性らしく、女性は女性らしく。お互いに得意なことも不得意なこともあって当然。ならば、相手の不得意を自分を補えば良い2人で合わせて2人分なら、それで良いではないか」という意味になります。問題は「同じだけ汗をかいているか?」ということ。

男性が得意な「力仕事」があり、女性が得意な「細やかな仕事」がある。それはそれで、お互いが同じだけ努力して、公平な汗をかいて、お互いの不得意を補い合いながら合計で2人分の仕事になっていれば、それで良い・・・ こういうことならば話は八方丸く納まります。

しかし「自分は何もしない」「相手は、まるまる2人分の仕事」・・・ これは「平等」ではなく「差別(しゃべつ)」という話になります。人間、得意不得意は誰にでもあります。だからこそ得意なことを二倍やる。不得意なことを補ってくださる相手に二倍感謝をする・・・ これで丸く納まるのです。

自分には得意なこともあるけれど、苦手なことがあっても良い。苦手なことを補ってくれる人がいて、その人の苦手な部分を自分が二倍頑張ることで補えれば、合計して2人分だ・・・ そう考えることのできる人、そのように行動している人が活躍しているのです。

「男女平等」だからこそ「男は男らしく」「女性は女性らしく」・・・ こんな話をすると「自分は女性だけれど、責任者をやっている。どうして良いのかわからない・・・」などと言い出す人が出てくるかもしれません。そういう女性は昔から「お店の女将」として活躍していたのです。

ですから「女将とはどういう立ち振る舞いをする人なのか」を学んでください。このように「自分に足りない部分があるからこそ、自分の得意な部分で周りの人たちの足りない部分を補おうとする強い気持ち」を「志(こころざし)」と言います。志を持っている人には従うのが道理というものです。

「自分は何もしたくない」という考え方こそ「差別」なのです。そして「自分だけがラクしたい」「自分だけがトクできれば良い」「自分だけがホメられれば、周りの人が叱られても気にしない」ということこそが「差別」であり「恥ずべきこと」であることを理解しておいたほうが良いでしょう。

社会に出て、なかなか評価が上がらない人ほど「平等」という言葉を使いたがります。逆に、高い評価を受ける人ほど「公平」という言葉を使います。そのことを意識して注意しておいてください。「自分だけがラクをして・・・」と考えていること自体が「差別」である・・・ これはとても重要な感覚なのです。

この話・・・ 自分は人並みにやっているけれど評価してもらえないと考えている間は悪循環だったけれど、自分の不得意を補ってくださる人の不得意を補うために自分の得意なことを2倍やる・・・という形で動き始め、周りの人たちから評価され始めた・・・という経験のある大人にしか共感できない話かもしれません。

しかし「いいね!」をクリックする大人がいらっしゃった時には「このおっちゃんの話・・・まんざらウソでもないんだ・・・」と思ってください。今日は、少し難しい話になってしまいました。ごめんなさい。

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