「加納 光」の Blog
「ふと感じたこと」
2016.03.14
上司のホンネ
By Kanou Hikaru
叱られずに仕事をする人の ヒミツ
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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。
若い人にとって、上司の存在というのは怖いものです。上司の何気ない「ひとこと」に妙にプレッシャーがかかります。「意味わかってる?」という質問や「期待しているぞ」という言葉にプレッシャーが重く心にのしかかってくるという人もすくなくありません。
「あれ、どうなっている?」と聞かれただけでドキドキしたりする気持ちもわかります。他の人と比べられただけでドン底に叩き落とされたような気分になることもわかります。「明日までに、これをやっておいて欲しい」などと言われたらパニックになる気持ちになることも理解できます。
「もし、失敗したら・・・」という気持ちがプレッシャーになってしまうのでしょう。そして、何が一番怖いかというと「もういいよ、他の人にたのむから」・・・と遠回しに怒られること。確かに怒られるのは怖いことだろうと思います。
最大の問題は、仕事のポイントは「失敗すること」ではない・・・ということを、あなたが理解しているかどうか・・・ということだろうと思います。上司が「本当に怒るポイント」は「ちょっとした失敗」ではありません。このことを充分に理解しておく必要があります。
「期間4割、チェック依頼の法則」という言葉を覚えておいてください。これこそが、あなたの身を守る「仕事の基本」ともいえる考え方です。多くの人が自分が理解できない「上司が腹を立てるツボ」に自らハマってしまい悪循環を招くことが多いのです。
たとえば「5時間後までに、これをやっておいて欲しい」と上司から依頼があったら「今から5時間後の4割の時間」つまり「2時間後」に「途中チェックをしていただく」という段取りをつけていないこと・・・ これが「上司が腹を立てるツボ」だったのです。
逆に「2時間後」に「ここまでやってみたのですが・・・」と上司に「全力で取り組んだ最初の4割の出来映え」に対してチェックを依頼してくる部下を上司は叱ったり怒ったりしません。当然の話ですが、最初の4割の時点でテキトーにやっておいて・・・ではダメです。
その「最初の4割の時間」で、ドンドン失敗しておくのです。とにかく色々やってみること・・・ うまくいかないのが普通なのです。生まれて初めてやる仕事がラクラクとできるほうがヘンなのです。ですから、自信をもって「失敗するのが当たり前」と考えて失敗しまくってください。
さらに、上司に途中チェックをお願いした時点で「その仕事ができないのは自分がヘタだからだ」と認めておかなければなりません。そして「その仕事を最後までやり切る当事者は、誰でもなく自分だ」という気持ちを持っておかなければなりません。これを「責任感」と言います。
「最初の4割の時間、ドンドン失敗しておいて、上司に途中チェックをお願いする」「その仕事がうまくできないのは、自分がまだヘタだからだ」と認める。「その仕事を最後までやる当事者は、他人ではなく上司でもなく、自分自身だ」という気持ちを持って上司の話を聞く・・・
ここまでできている人を怒る上司はいません。最初の4割の時点でのチェックで「あなたが自分で問題を解決するための練習方法や選択肢」を必ず提示してくださいます。さらに、あなたの「そこまでの汗」を必ず評価してくださいます。逃げ出さないぞ、という姿勢は必ず評価されるのです。
上司が怒るツボは「最初から数えて4割の時点でチェックの依頼がない」ということ。「自分がまだヘタだからだ」と認めていないこと。「その仕事を最後までやる当事者が自分である」と認めていないこと。この3つだけです。そして、これが上司が大爆発する地雷でもあるのです。
仕事は、何もかも「技術」です。練習しなければ上達しない・・・ということを先輩も上司も充分理解しています。「頭でわかること」と「身体で覚えること」は、何千倍も開きがあります。仕事は勉強ほどラクではありません。タイヘンだからお金をいただくことができるのです。
この話・・・ なんだか上司に怒られる・いちいち上司に叱られると考えている間は悪循環にハマっていたけれど、スタートダッシュして、スタートから4割のポイントで上司にチェックいただきアドバイスを受ける形をとったことで、上司や先輩といった周りの人たちからの評価が上がった・・・という経験がある大人にしか共感できない話かもしれません。
しかし「いいね!」をクリックする大人がいらっしゃった時には「このおっちゃんの話・・・まんざらウソでもないんだ・・・」と思ってください。この日記が、上司に叱られてばかり・・・と落ち込んでいらっしゃる方々の目にとまることを願って・・・
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