「加納 光」の Blog

「ふと感じたこと」



2016.03.22

会議

By Kanou Hikaru

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会議の礼儀

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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。

組織の中で、よりよい評価を受けるためには「会議でしっかりと自分の意見を発言すること」がポイントとなります。こういう説明をすると「自己アピール」をすれば良いんですね・・・などという確認をする人がいらっしゃいます。

「自己アピール」などという「テキトーな言葉」が珍重されたことで、若い人たちは「落とし穴」へとまっしぐら・・・ 何とも可哀相だなぁ・・・と思ってしまいます。「自己アピール」などという言葉より「三辞三譲(さんじ さんじょう)」という言葉を覚えておいてください・・・ 

セミナーの度に、私はこういう言葉を紹介しています。 この言葉は「小笠原流」という「茶道」「礼法」の流派の行動が元となっているものだそうですが、カンタンに言えば「マナー」や「礼節」を示したものです。

たとえば・・・ 会議に出席する時というのは、自分の席が「だいたいどの辺りか」決まっています。日本には「席順」というものがあるのです。「床の間」や「窓」に近いところが「上座(かみざ)」と呼ばれるところで、その「上座」に役職の高い人から順番に座っていくようになっています。

だいたい、自分がどこの席なのか・・・は見当がつくものですが、その席より少し下座に座っておくのが「マナー」というものです。そうしておくと、誰かが「もうちょっと上座へ・・・」と声をかけます。そこで「2回は辞する」つまり「いえ、私はここで・・・」と「上座へ移動することを遠慮すること」が大切なのです。3回目に「いえ、そこではみんなが困ります」と言われた時に、それ以上ガンコに粘ると迷惑になるので「それでは・・・」と移動する。

こういう「礼儀・礼法」をしっかりと身に付けていることを「自己アピール」することが、「自分の意見をアピールすること」よりも、よっぽど大切なことなのです。「2回までは遠慮と言うけれど、3回目は辞退してはいけない・・・」これが「三辞三譲」という「日本古来からの日本人のマナー」なのです。多くの人が「カン違い」していることが「自分の思いをそのまま伝えること」が「自己アピール」だと思い込んでいること。

しかし、社会人を評価する「ものさし」は「思いをそのまま伝えること」ではなく「礼儀をどれほど身に付けているか・・・」ということであり、「自己アピールのポイント」は「礼儀を示すこと」のみです。

会議になって意見を求められた時に「私は、こう思いますと言う時」に気をつけなければならないことがあります。それは「否定だけで終る意見」は「意見」ではなく「異見」と評価されることになり、結果的に「恐ろしいほど、あなたの評価が下がってしまう」ということです。

「意見」というのは読んで字のごとく・・・「見識をもって意思を伝える」ということ。つまりは「私は、こう思うので、私が率先してこのようにしていきたい」という意思を伝えることが「意見」である・・・ということです。

少し言い回しがむずかしくなりました。おしなべて言えば「こうしてくれないんですか?」「こうしてもらえないのですか?」は絶対ダメ・・・ということ。「私が中心となって、このようにしたいのですが、それを許可していただけないか?」というのが「意見」です。

上司や先輩、会社に対する「批判」は「意見」ではなく「モンクをつけた」「ケチをつけた」と評価されるだけで、そんなことをしても何ひとつ良いことはありません。あなたの評価は下がるばかり・・・

もっと悪いのは「無視」です。「意見はないか?」という質問を受けた時に「別に・・・」というのは「責任放棄」「業務放棄」「仕事の放棄」と受け取られ「ケチ」や「モンク」をつける以上に「完全無視をしている」という風に受け取られてしまう・・・ということを忘れてはなりません。

そして、この「意見」を伝える時に気をつけなければならないことがあります。それは「私は、こう思うので、このようなことについて許可していただきたいと思っているのですが、みなさんが違うとおっしゃるなら、やめておきます。」という意思表示をしっかりとすること・・・つまり「多数決に従う」という意思表示こそが「マナーを身に付けている」という「自己アピール」になるのです。

前回の投稿で「礼儀」というものについて説明をしましたが、ここまでのことが「礼」についての話です。「礼儀」の反対は「無礼は罪」です。「こういった礼に基づいた対応ができない人」は「無礼な人」とレッテルを貼られます。

会議というものは、参加する人たちの「義の資質」が表面化します。最悪の会議が、みんなで寄ってたかって「自分たちが面倒だから、他人を喜ばすために汗をかくのをやめておこう・・・」という話になってしまいやすいことです。

自分が仕事で関わる全ての人に感謝をして「恩返しをしていこう」という行動の根っ子を「義」と言います。こういう「義に反した会議」を「不義の会議」「罪の会議」と言います。こういう話に巻き込まれた時は「私はイヤだ」という意思表示を明確にしておくことが大切になります。そうしなければ「罪」となるからです。

とはいえ「一同で決めたことに背いてはならない」というのが「会議の鉄則」です。それでも、そこにいらっしゃる方々が「やっぱり不義の方向で行こう」という話にするようであれば「私は、この会議に参加したのだし、一同の合議がそうならば、それには従うけれど・・・ やっぱり思いは違う。筋が通っていない・・・」と「その場でハッキリと、自分は反対意見だと意思表示をしておくこと」が大切なのです。

会議の後になって「こそこそ話」をして「やっぱり違うよなぁ・・・」などと「陰口」を叩くのは、最高に「無礼なこと」です。「礼」は「礼」として守り通さなければなりません。そして「義」は「義」として守り通すことも必要になってくるのです。

最大のポイントは「多数決で決まったことには反対の立場を明確にしながらも絶対に従う」ということです。若い人に、こんな話をすると「そんな難しいことはできない・・・」などと言い始めます。「これが仕事の普通なんだから、できないなら給料をいただくことを諦めるしかありません・・・。仕事は学校の勉強ほどカンタンなものじゃないんですよ。」と説明をすることになります。

「自己アピール」とは、自分には「礼」が備わっているという「アピール」をすることです。そして、自分には「義の心」が備わっているという「アピール」を会議の中でしっかりしておくことが大切なことなのです。絶対にやっちゃいけないのは「隠れてモンクをつける陰口」と、全員で決めたことに反対意見だからと、全員で決めたことに従わない・・・という「民主主義に反する行動」です。

この話・・・ 自己アピールとは、周りを否定することだ・・・と考え、結局、自分の評価を落してしまった経験があり、その後「自分の身に付けた礼と義をアピールしなきゃ、結局自分がソンをする」という行動に変えたことで、自分の評価が上がった・・・という経験がある大人にしか共感できない話かもしれません。

しかし「いいね!」をクリックする大人がいらっしゃった時には「このおっちゃんの話・・・まんざらウソでもないんだ・・・」と思ってください。この日記が、仕事が何だか上手くいかない・・・なかなか自分が評価されない・・・と落ち込んでいらっしゃる方々の目にとまることを願って・・・


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