「加納 光」の Blog

「ふと感じたこと」




2016.03.25

学歴

By Kanou Hikaru


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なーんだ。変わってないんだ・・・


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50代なかばの「業績向上の人材育成コンサルタント&業績向上ビジネスセミナーの講師」言わば「うまくいく勉強会の せんせぇ」という仕事をしている「おっちゃん」には、これから日本を背負って立つ若い人たちに理解しておいてもらいたいことがあります。

大学に進学すれば「一流企業」に入れて「一生」生活に困らない・・・ という価値観が生まれたのは、1955年〜1960年ごろの話です。確かに、当時、大学を卒業した人は「一流企業」に入社することができました。なにせ「10人に1人」しか、大学になど進学できなかったのです。

加えて言えば、その当時、高校に進学できた人は世の中の半数。つまり「トップ10%の大卒の超、優秀な人」と「11%〜50%の高卒の、かなり優秀な人」がいて、そこに「中学卒」という学歴の人の5割の人が追従していた・・・という図式がありました。

残念なことに、この「10人に1人の勉強もスポーツもできる優秀な人」が一流企業に就職できる・・・「10人中、2番〜5番の人が、それなりの会社に就職できる」という法則は、その時代から全く変わっていません。変わってしまったのは進学率です。

私が大学に進学した30数年前は、3人に1人、つまり「10人のうちの3人」が大学に進学していました。とはいえ「10人のうちの1人のみが一流企業に就職できる」という流れは何も変わっていなかったのです。冷静に考えてみれば当たり前です。進学率が高くなっても「一流企業の数」は決まりきっているのですから・・・

結局、「10人中、2番めと3番めの人は、かつての高卒の人が就職していた会社」に就職するようになりました。私が高校に進学した35年前は、高校への進学率が「9割」を越えようとしていました。結果、高卒の人のトップクラスの人の人・・・つまり、10人中4番めと5番めの人が「それなりの会社」に就職することになりました。

高卒だったら、そこそこの会社に就職できたハズなのに・・・ 1970年ごろには、そういう「絶望感」が世の中に蔓延しました。高卒であっても、かつての中卒が就職する会社にしか入れないじゃないか・・・ というニュースが新聞やテレビの報道番組で流れていたのです。

小学校のクラスで考えると・・・「10人中1番の人だけが、一流企業に就職できる・・・」「10人中、2番〜5番の人が、それなりの会社に就職できる・・・」「10人中6番〜9番の人は、仕事を選ばなければ仕事がある」「最後の1人は、就職して働く場所がない・・・」この図式は、今の時代になっても変わっていません。

問題は進学率のほうです。今の時代・・・高校への進学率は、ほぼ100%。大学への進学率が、60%を超えてしまっています。しかし・・・小学校のクラスで考えると・・・「10人中1番の人だけが、一流企業に就職できる・・・」「10人中、2番〜5番の人が、それなりの会社に就職できる・・・」「10人中6番〜9番の人は、仕事を選ばなければ仕事がある」「最後の1人は、就職して働く場所がない・・・」

色々な人の話を聞いていると「せっかく大学に入学したのだから、それなりの一流と言われる会社に就職したい・・・」という「希望」があるようですが・・・ そりゃぁ、無理な話です。1955年頃から「一流企業」と呼ばれる企業の数なんて、ほとんど変わっていないのです。大卒でもトップレベルの人じゃなければ、そんな会社に入れるハズがないのです。

さて・・・ こういう時代背景の中、学校教育もずいぶん変わっていきました。最大のポイントとされているのが「全国学力テスト」というものです。1960年ごろに実施され始めたのですが、学校の先生たちが大反対をしました。

大学へ進学する1人、高校へ進学して就職する2人・・・この3人のためだけのテストなんて、やってられるか! 問題は、そういうところへ就職できない、残りの7人のほうだろう? という意志があっての大反対です。

当時の「先生がた」は「大学に進学する者、高校に進学する者は、家に帰ってから しっかり進学用の勉強をしなさい。学校は生き方を教える場所だ。進学用の勉強を学校に期待するんじゃない。」そう言って「道徳」「ホームルーム」「運動会」「文化祭」といった時間をとても大切にしました。

「勉強はできないけれど、スポーツができる子」は「運動会」で大活躍し、本気で「プロのスポーツ選手」を目指しました。「勉強もスポーツもできないけれど、絵が上手な子、音楽が得意な子」は「文化祭」で活躍し、本気で「芸術家」や「音楽家」を目指す場を学校が提供していたのです。

これまで私が紹介してきた投稿の内容は、基本的に「小学校や中学校の道徳やホームルームといった授業時間」に、当時の先生から教えていただいたことばかりです。そして、今・・・ 私は、その当時、小学校や中学校の先生から教えていただいたことを「ビジネス・セミナー」で教えています。いわば「学校時代に習っておくハズだったことを、社会人になった人に教える塾」です。

よくよく考えてみると、なんとも皮肉な話になってしまっています。「食に満ち足りて、贅沢な洋服を着て、快適な住まいで生活するだけでは、人間は、人の道を知らない禽獣のような存在となってしまいます。昔々から偉い人は、こうなることを憂い、先生という存在を作り、学校を作り、人を育ててくださったから・・・」

すべてにおいて、たとえ些細な技術であっても、教える人がなく、学ぶ気持ちもない・・・という状況になり、ゼロから1人でやろうと思っても、そう上手くはいかないものです。ましてや人が生きる道・・・というのは、昔の頭の良い人でさえ学ばなければ自分で発明したり発見したりすることは難しく、昔の偉い人の教えを「自分の学びの礎」にしたのです。

今の若い人はタイヘンです。誰も、そういうことを教える人がいなくなってしまっています。どうやって、1人で、そんな難しい「人の道」などを知ることができるというのでしょう。それを「近ごろの若い者は・・・」という上から目線の批判で片付けては先に進んでいきません。

私が伝えていることは、50歳を過ぎた熟練選手が小学校や中学校で学んできたことばかりです。しかしながら・・・ それを知らないことで、知らず知らずにマイナス評価を受けてしまっている40代以下の人が大勢いらっしゃいます。とはいえ・・・ マナーを学んでいないから、教えなかったほうが悪いというのは屁理屈です。

マナーを知らないのは、社会人においては自己責任・・・ 人の道を知らないのも、社会人においては自己責任でしかありません。とはいえ、読み難い漢文の「四書五経」を読みなさいとも言いません。そういったことが書いてある本は世の中にたくさんあるのです。仲間でもあり、友人でもある「清水克衛」さん、「喜多川泰」さん・・・ こういう人の書いた本の中に、ここで紹介した内容のヒントは、山ほど詰まっています。

本を買ってくださいとも言いません。近くに図書館があれば、そういう人の本を無料で借りて、ぜひ読んで欲しいと思います。彼らの書いた本には「実践できないこと」は、あまり書いてありません。「やってみよう」と思うことばかりが書いてあります。今の時代、学校で教えなくなった「本当の意味で賢く生きる知恵」を「読書」でつかみ取るしかないのかもしれません。

この話・・・ 一生懸命に勉強しているのに周りから評価されない・・・と考え、結局、知識を詰め込み続けることで自分の評価を落してしまった経験があり、その後「実践できない知識しか持ち合わせていない人ほどソンをする」という感覚に切り変えて、行動を優先したことで、自分の評価が上がった・・・という経験があるベテラン選手にしか共感できない話かもしれません。

しかし「いいね!」をクリックする大人がいらっしゃった時には「このおっちゃんの話・・・まんざらウソでもないんだ・・・」と思ってください。この日記が、仕事が何だか上手くいかない・・・なかなか自分が評価されない・・・と落ち込んでいらっしゃる方々の目にとまることを願って・・・


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